2015/02/16

ステアリング巻き直しリメイク



今回は「ステアリング巻き直しリメイク」です。
呼称は同じようでも、先日の「シートベルト巻き直しリメイク」とはその意味合いと作業内容が全く違う巻き直しリメイクになります。






施行前の画像はありませんが、
このHellebore(ヘレボーレ)、いかにもイタリアっぽいネーミングのステアリング(恐らくITALY製でしょう)、その詳細を私は全く知りません。
(ステアリング好きを公言してても興味が無いモノに対してはこの有様。。。w( ̄∇ ̄;)w)

その名前くらいは聞いたことがあり、イノチェンに付いていたり古系のアルファロメオに付いていたり、を随分前に見聞きした程度。
この個体も恐らくは30年超経過したモノと思われ、表皮のレザーは破れ・縮み、合せ目からの剥離、縫い目からの裂け、ベースコアの欠落、・・・等々、悲惨な様相であったことをお伝えしておきます。(画像無いですがw)




6ホールの絶妙な歪さが好きになれない証、故に専用ボスが必要
本革のなめし具合は元のレザーと同じに

握りの太さに変化はありません。

裏の凸凹も元と同じ。
3本スポーク部のカバーはオリジナルを再使用。


一部欠落していたコアはパテ整形~面を出し素地を仕上げた後~巻き直しています。

上面、中芯、下面、の3点をサンドイッチされていたオリジナルの形状は再現不可能でした。
隙間が緩々でレザーを入れ込んでもマトモに挟み込むことができず苦慮。

私の判断で全周を縫い上げての仕上げに変更。(オリジナルはこの縫い代がありません)



施行金額は、もし、今、同じものの新品が手に入るのなら、新品を購入したほうが安くつきます。

  • 年代物で入手困難なレアなステアリング
  • 長年愛用してこれじゃなきゃダメだっていうステアリング
  • コレクションとして美しい状態で保存しておきたいステアリング

このようなモノでしたら巻き直しリメイクする価値と施行代金の吊り合いが取れるかと思います。


1 件のコメント:

  1. しゃっちょー、いつもありがとうございます。ものすごく楽しみです!

    返信削除