2019/04/22

がばい大変やったばい(笑 FRPでインダクションボックスを作る。


完成までどっぷり2週間!
毎日・毎日、FRP製品作りに没頭です。

もうね、今後はね、FRP屋さん(型枠屋さん・抜き屋さん)を超リスペクトするですよ。

え?、これはお客さんからの注文品かって?


いいえ、自分のでっす(笑

※画像大量ですw



FRPで何を作るのか?なのですが、
今回の作り物は、
「ヘンリー号」のスロットルボディー変更に伴うインダクションボックスの新規作成となります。

まずは、マスター型の作成から始めます。
材料はバルサ材を使いたかったのですが高額過ぎて却下。
代用でバルサ材に近いとても柔らかい「木」にしました。
ジグソー・ベルサン・電動カンナ等を駆使して狙った形へと整形してゆきます。

 何度も仮フィッティングして何処にも干渉しない最終マスター型ができ、

 それにプラサフを塗布、

しかし相手は何時もと違う「木」なので巣穴だらけになります、
更に「木」は生きているのか?呼吸してるのか?次々と気泡が沸いてきます(笑

ひとつづつ巣穴パテで拾っていきますが、
 キリがない程の巣穴の数に、最後はパテ全埋め(笑

それを研いで、
更にプラサフを塗布し、乾燥させ、#800水研ぎ仕上げにて
マスターを完成させます。



次は、そのマスターにFRPを貼り込みメス型を抜く工程です。
強度を持たせたいので3プライ積層させ、硬化乾燥を待ちます。



ここで大問題発生!

クルマ用の代用ワックスがダメだったのか?
プラサフ仕上げがダメだったのか?
木で作ったマスターがメス型から全く抜けません。。。w( ̄∇ ̄;)w 

これはヤバいっす。
メス型を傷つけてしまったら再度いちから作り直す羽目になってしまいます。

ならば、

マスターの「木」を破壊したほうがまだマシ。



って事で破壊活動開始~♪
 最終塗布したプラサフとFRP樹脂がガッツリ引っ付いていまして難儀なことに・・・、
結局、2日間にも渡って「木の破壊」作業は続き、


メス型は軽症程度の傷のみで済み、なんとか「木の破壊」は完了。

損傷部へFRPを再貼り込み修理し、

木枠で型の強化をします。


形状どおりにトレースした木枠をFRPで貼り付け



メス型、やっと完成♪


しかし、そのメス型にも巣穴は無数に全体的にあり、
またもやパテ&研ぎ&サフの日々が続きます。


プラサフ塗布し、

拾いパテを打ち
研ぎ、


 を繰り返すこと数回、
なんとか納得いくレベルまで仕上がってきたかな~?


最終仕上げはクリアー塗布し表面をツルツルに仕上げ、 
ブツ取り、バフ磨きまでしツルツルにしますよ~。



離型処理では2度と同じ失敗はしたくないので、
FRP専用の離型ワックスを購入してきました(笑
離型ワックスは「層」を作り上げる事がキモだと知り、
入念にワックス積層を重ねる準備を経て、
(ここが一番大事なのでしょう、離型処理は最低でも1日はやるそうです)


遂に、
オス型FRP貼り込みに着手!
貼り込み始めたら成すべきことを成すのみ。
あとは「離型」が上手くいくのを祈るのみ!


緊張の一瞬でしたが、
あっけなく『パコッ』と抜けてくれました(w


蓋もFRPで作ります。

 ガラス板でサンドイッチしてフラットな平板作りを目論みましたが、
 抜いた直ぐは大丈夫でも、乾燥してくると微妙に歪みが出てきます。

もう一度、今度はクロスを貼り込み挑戦しますが、
やっぱり乾燥したら歪みます(泣


もう諦めてカットします(笑


カットした平板と抜いたオス型をドッキング


余分な箇所をカットして、やっと出来た~!



予め作っておいたベースプレート用のテンプレート厚紙をアルミ板に転写し

カット。


インテークパイプはΦ70のアルミパイプを
カットして、
整形


それを、インダクションボックスに接着。


 ゲルコート無し仕上げは、案の定、表面が巣穴だらけです。
 無数の巣穴をプラサフパテ仕様で埋めてしまおうと一応やってはみましたが、

結局パテを当てるハメに。
ここでもパテ&研ぎ&サフな作業が待っていました(泣


表面をツルツルに整え、次は塗装です。


塗装工程に漕ぎ付いたのは、作業開始してから軽く2週間経過後でした。
はぁ、やっとここまで来たって感じです。


ルージュレッドで仕上げ塗装するのですが、隠蔽性が良くないためピンクを一度捨て吹きします。

真っ赤なルージュレッド塗布。

上塗りクリアー塗布。


 ブツ嚙みを取り除きバフ仕上げ。
完成です♪


取り付け。

グリル開口部半分がフレッシュエアーを取り込むダクトになっています。

 何処にも干渉することなく取り付け出来ました。
全てギリギリの寸法です。


このシステム・レイアウトは初じゃないかな?
掃除機っぽく見えてしまうw


 以前の仕様と比べてみると
マニ長、スロットルの位置、フューエルデリバリーの位置が全然違い、
結構な仕様変更だと思います。

※「ラム圧」って、「圧」の文字が入っているが為に誤解されてる向きもありますが、
正確には圧力が掛かる(正圧になる)事はまず有りません。
考え方としては、100%に近い空気を取り込もうとするシステムの名称となります。
よって効果効能としては、もちろんブーストが掛かる筈は無く
走行中アクセルをオフからオンにした時の瞬間レスポンスが鋭くなる。
上(高回転)でのひと伸びが期待できる。
ってくらいなモノです。
(その体感を「ラム圧が効いている」と表現する場合あり)

最大の目的は実は他にあります。
バルク側に溜まったクソ熱い熱気を吸わせなくても済む事ですね。
最高でも外気温と同じ温度の空気を吸わせる事が可能になる。
これが一番ですね~。




 【おまけ】
間が開いたら遣りたく無くなるので立て続けに・・・。

お客様のご依頼にて同じものをもうひとつ抜きました。









作る順序を変えてみましたが、平板面の歪みはどうしても出てしまいます。
樹脂が硬化する際に発するガスが抜けないからかな~???
ま、取りあえず完成しましたので本日発送します。
到着を楽しみにしておいて下さ~い。



まぁまぁ粉塵まみれな2週間でした。
パテとサフと研ぎに格闘した毎日でした。
やってみたら出来たので、人間やればなんとか出来るものなのだな、
と悟りつつも、
次回からは素直に専門業者さんにお願いするだろうなぁ~と実感させられました(笑



蛇腹ホースの途中に、吸気温センサーを入れ込みました。
アルミパイプにタップ立てて固定、熱収縮チューブにて接合。
(熱源から遠い箇所に設置することで吸気温センサー自体の発熱を抑える目的)


フレッシュエアー取り込み開口部に、モルトフィルターを装着。
フィルターが奥へ吸い込まれないようにグリルネットを中に仕込みました。
目が粗いので空気抵抗にはならない・・・・、筈。













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