2019/09/25

クラッチマスター廻りバルクヘッド再生(BSCC LTD)


高年式ミニのアルアル。(高年式と言っても1999年モデルで20年落ちですがw)

通常は見えないところに隠れております。
殆どの個体はこの部分がサビサビです。


クラッチマスターキャップからフルードが微量ずつ漏れる
           ↓
バルク側にある純正の防音断熱目的のスポンジがフルードを吸い込む
           ↓
保湿効果抜群!&毛細管現象で被害拡大!
           ↓
スポンジで隠れたボディー側の塗装は浮き
           ↓
やがて剥がれ、そこに水分が浸入し錆を誘発

クラッチマスター周辺のバルクヘッドの錆が発生するメカニズムです(笑




では、何故にクラッチマスターフィラーキャップからフルードが漏れ出すのか?ですが、
それはズバリ!「蓋が密閉されていない」に尽きます。
稀に劣化で蓋自体が割れている場合もありますが、それは論外として。


このような形状のキャップがクラッチマスターの蓋です。

裏の当たり面には何も付いていません、そこがダメなんです。
(純正では元々何も付いていない)


当店ではショッピングサイトにも掲載していますが、
専用のパッキンをご用意しています。

このように裏蓋にパッキンを挿入するだけでフルードの漏れ・滲みは無くなります。


このようなエクステンションを用いると更にフルードは漏れ難くなります。


フルード漏れ対策は事前にしておいたほうが無難ですよ~。






話は本題に戻って、
【BSCC LTD】

先週末、オーナーさんが様子を見に来られました。
一通りの現状説明と、今後の作業内容の確認をし、その後は作業を手伝わさせます(笑
(※オーナーさんに少しでも自ら手を汚し作業をして貰う事で、今後の愛着倍増を狙った私ながらの優しさで御座います。)


極汚くなっている低効果の純正断熱・防音スポンジ材を毟り取ると、
(それだけで手は真っ黒)

そこは地獄絵図!w

浮いた塗膜をスクレパーでそぎ落とすと、
まぁなんて事でしょう~!
きれいな赤褐色で覆われた鉄板が現れます。

酸化した赤褐色(錆び)をサンドペーパーを用いてシコシコと手作業で
鉄板素地の銀色が見えるまで研いでいきます。
と、ここまでが作業員Kさん(お客さん)のお仕事。



ここから先は私がバトンタッチで引き継ぎます。

スプレータイプの錆変換剤を塗布したかったのですが在庫切れw

使用実績ありのその名も「必殺サビキラー」を筆塗りにて2回。

必殺仕事人が乾いた後、
純正色「ブルックランズグリーン」を塗装。


部分的に錆びの発生していた
フロントサブフレームも上記と同じ工程を経て、
「必殺」を2回塗り。

 乾燥後
半艶黒にて塗装。


よく見掛ける「BSCC LTD」そのまんまでございます。


エンジンブロックをブルックランズグリーンに、
ロッカーカバーをオールドイングリッシュホワイトに、
塗りました。
 閃きのみでボディーカラーとお揃いに塗ったエンジンです。
(オーナーの許可を得ず勝手に塗りました)
私の遊び心なんで許してくださいましw








ここからは別ネタ。

【Henryさん, Evolution】


このピストンを取り寄せたばっかりに・・・、

どうしてもヘンリーさんに使いたくなりまして。


こんなの作ってみました。
(正確には「作って貰いました」)
純正ロッドを2台分使い、
ぶった切って、
2個イチにしました!(爆

大端部~小端部の中心間距離を11mm延長加工したコンロッドです。
所謂『ビンボーチューン』です。
※ビンボーとは程遠い加工代ですがw

賛否あるでしょうが、誰もやらないので私が人柱となり実験クンしてみます。
普通、誰もやらないって


持ち堪えたらラッキー、
持たなかったら一発全損。
心配ご無用、
6点ロールバー入れたから大丈夫っす(違!?

バクチ討ちですな~、ボクw




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